「商品を作って売ってみたい。でも、自分には売れるものなんて何もない」。ノートを開いて、何も書けずに閉じた経験はありませんか。
先に結論:「売るものがない」と感じるのは、材料がないからではなく、①自分の経験を安く見すぎている ②相手を絞れていない ③まだ買える形にしていない、のどれかであることが多いです。商品の種は、自分の経験・相談されること・自分用の工夫の3か所を書き出すと見つかります。
✓ なぜ「売るものがない」と感じてしまうのか(3つの原因)
✓ 商品の種が眠っている「3つの場所」
✓ 種を商品の形に変える「棚卸し3ステップ」
✓ 最初の商品をどこから出すか(今日の一手)
「売るものがない」と感じる原因は3つ
冷蔵庫を開けて「何もない、外食しよう」とつぶやくことがあります。でも、よく見ると卵も、余ったごはんも、調味料もある。材料はあるのに、レシピが思い浮かばないだけ、ということがあります。商品づくりでも、同じことが起きがちです。
| 「売るものがない」の原因 | 起きていること |
|---|---|
| ①安く見すぎている | 自分には当たり前すぎて、価値だと気づいていない |
| ②相手を絞れていない | 「みんな向け」にしようとして、誰にも刺さらない |
| ③まだ形にしていない | 材料はあるが、買える形(商品)にしていない |
①自分の経験を、安く見すぎている
自分にとって当たり前にできることは、価値がないと感じがちです。
でも、できない人から見れば、それは「教えてほしいこと」かもしれません。たとえば、スマホでの簡単な動画編集。自分には5分の作業でも、操作に慣れていない人には難しいことがあります。
②売る相手を、絞れていない
「みんなに役立つ商品」を作ろうとすると、味のうすいスープのようになります。
「誰の、どんな困りごとを解くか」を1人に絞ると、商品の輪郭が出てきます。
③まだ「買える形」にしていない
頭の中の知識やコツは、そのままでは商品になりません。シートにする、動画にする、相談にのる。こうして「お金を払えば受け取れる形」にして、はじめて商品になります。
この「すでにある材料を見つけて、買える形に変える」ところが、商品づくりの出発点です。全体の流れは第3章「商品づくり」にまとめています。
商品の種はどこにある?「3つの場所」
場所1:自分の経験(やってきたこと・乗り越えたこと)
仕事でも、趣味でも、子育てでも、家計のやりくりでもかまいません。
とくに材料になりやすいのは、自分が苦労して乗り越えたことです。借金を返した、片づけを習慣にできた、など。いま同じ場所で困っている人にとって、参考になる道しるべになります。
場所2:誰かの困りごと(よく相談されること)
まわりの人からよく聞かれることは、自分が無意識に解決できていることのサインです。
- 友だちにスマホの使い方をよく聞かれる
- 同僚に資料の作り方をよく相談される
こうしたことも、商品の種になります。
場所3:すでにやった解決(自分のための工夫)
自分のために作った家計簿のテンプレート。仕事を効率化するために組んだ、自分だけの手順。
売るために作ったものではなくても、同じ困りごとを持つ人には役立つことがあります。余り物で作った賄い飯が、お店のメニューになるようなものです。
種を商品に変える「棚卸し3ステップ」
ステップ1:3つの場所から、ぜんぶ書き出す
思いつくものを全部書き出します。この時点では、商品になるかどうかも、うまい・へたも気にしません。数が多いほど、あとで組み合わせの幅が広がります。
ステップ2:相手を「1人」に絞る
書き出したものから1つ選び、「誰に渡すか」を1人に絞ります。
×(ぼんやり):家計の節約を教える
○(1人に絞る):育休中で、収入が減って不安なママに、固定費の見直し方を教える
相手の顔が見えると、その人に役立つ言葉で語れるようになり、商品の中身も決まりやすくなります。
ステップ3:渡す「形」を1つ決める
| 渡す形 | 向いている種 | 作りやすさ |
|---|---|---|
| シート・テンプレート | 自分用に作った工夫 | かんたん |
| 相談・アドバイス | よく相談されること | かんたん |
| 手順をまとめた解説 | 乗り越えた経験 | ふつう |
最初は、作りやすい「シート」や「相談」から始めるのがおすすめです。無料の特典として配って反応を見てから、有料の商品にしていく流れもあります。作り方は登録される無料特典の作り方で解説しています。
最初の商品は「小さく出して、直す」
「こんな中途半端なもので、お金をもらっていいのかな」と不安になるのは自然なことです。
最初の1品は、フルコースである必要はありません。まず1人に出してみて、反応をもとに少しずつ整えていけば十分です。1品目が小さくても、反応をもらえれば、2品目は良くなります。
商品が育ってきたら、次は値段の付け方が課題になります。無料から高単価へ商品を並べる考え方は、無料から高単価まで商品をつなぐ階段の作り方が参考になります。
よくある質問(FAQ)
自分に売れるものはありますか?
見つかる人は少なくありません。「売るものがない」と感じる原因は、材料がないことより、自分の経験を安く見ていることにあるケースが多いです。3つの場所(経験・相談されること・自分の工夫)を書き出してみてください。
資格やスキルがなくても、商品は作れますか?
作れます。相手は資格ではなく、自分の困りごとが解けるかどうかで判断します。相手より少し先を行っていれば、材料になります。
最初は無料と有料、どちらで出すのがいいですか?
迷うなら、まず無料か少額で出して反応を見る方法があります。反応が良かったものを整えて、有料の商品にしていくと、外しにくくなります。
1人に絞ると、お客さんが減りませんか?
「みんな向け」にすると、誰にも伝わりにくくなります。1人に絞ると言葉が具体的になり、その人に近い人に届きやすくなります。
過去の失敗も、商品の種になりますか?
なります。苦労して乗り越えた経験は、いま同じ場所で困っている人の参考になります。
今日この記事を閉じたら、まずやることは1つだけ。3つの場所から、思いつくものを10個書き出してみてください。その中の1つを、たった1人に向けて絞ってみましょう。


