noteやBrain、Tipsで有料記事を売ると、売上から手数料が引かれます。
でも、手数料の「率」だけ見て売り場を選ぶと、手取りが思ったよりずれることがあります。
ずれる場所は、実は5つに分かれています。
この記事では、その5つを「売る前に見る5点」としてまとめました。10,000円の記事を例に、手取りがいくらになるかを自分で計算して並べています。
これは、自分の作ったものを売り出す「生み出す力」のうち、売る場所を決める入口の話です。
表の優劣を決める記事ではありません。あなたの売り方で、どこが得になるかを見分ける材料を渡します。
先に結論:手数料の率より先に、次の5点を見ます。
① 購入者の決済手段(noteは携帯キャリア決済だと手数料が増える)
② 出金のたびに引かれる固定の手数料(売上5,000円なら5〜11%)
③ 出金できるまでの日数と審査
④ 紹介報酬を付けたときの取り分
⑤ 手数料に集客の費用が入っているか
例:10,000円の記事は、noteのカード決済で手取り8,550円、キャリア決済で7,650円です。
✓ noteの手数料が、決済手段で変わる仕組みと計算式
✓ 出金の固定費が、売上の何%になるか(3,000円・5,000円・10,000円・30,000円)
✓ Tipsのプラス会員が得になる出金回数の目安
✓ 売る前に自分で確かめる確認先と、計算のやり方
手数料は変わることがあります。売る前に、公式の案内ページで必ず最新を確認してください。確認先は記事の後半にまとめました。
手数料の率だけ見ると、手取りがずれる理由
たとえば、コンビニの弁当を思い浮かべてください。
値札は同じ500円でも、レジ袋代や、ポイントの付き方で、実際に得する額は変わりますよね。
有料記事の手数料も同じです。表に書かれた率の外側に、手取りを動かす条件がいくつも隠れています。
その条件を、売る前に見る5点として並べました。
| 見る点 | 何が起きるか | 代表例 |
|---|---|---|
| ① 決済手段 | 買う人の支払い方で、引かれる額が変わる | noteで10,000円なら、手数料1,450〜2,350円 |
| ② 出金の固定費 | 出金のたびに決まった額が引かれる | 売上5,000円で、売上の5.4〜11.0% |
| ③ 日数と審査 | お金が手元に届くまで待つ | Tips通常会員は出金申請から20営業日後 |
| ④ 紹介報酬 | 紹介者に払う分だけ、取り分が減る | Brainで紹介報酬20%なら、取り分は68% |
| ⑤ 集客の費用 | 買う人を連れてくる費用が、別にかかるか | 手数料が同じでも、集める手間は別 |

① 決済手段で、手取りが変わる(noteの場合)
noteの手数料は、2段階で引かれると整理されています。
1段目は、買う人の決済手段ごとに決まる「事務手数料」です。
2段目は、場所を借りる料金にあたる「プラットフォーム利用料」で、有料記事なら10%です。
ここが大事です。利用料は、売上から事務手数料を引いた残りに掛かります。
式にすると、こうなります。
手数料=売上×事務手数料率+(売上−売上×事務手数料率)×10%
手取り=売上−手数料(出金のときに、別に振込手数料)
10,000円の記事で、決済手段ごとに計算し直しました。
| 買う人の決済手段 | 事務手数料 | 利用料10% | 手数料の合計 | 手取り |
|---|---|---|---|---|
| クレジットカード(5%) | 500円 | 950円 | 1,450円 | 8,550円 |
| PayPal(6.5%) | 650円 | 935円 | 1,585円 | 8,415円 |
| PayPay・Amazon Pay(7%) | 700円 | 930円 | 1,630円 | 8,370円 |
| noteポイント(10%) | 1,000円 | 900円 | 1,900円 | 8,100円 |
| 携帯キャリア決済(15%) | 1,500円 | 850円 | 2,350円 | 7,650円 |
※2026年10月時点の公開情報にもとづく、当ブログの計算です。税込・税抜の扱いは、公式の案内で確認してください。
同じ10,000円の記事でも、買う人がカードで払うか、携帯キャリア決済で払うかで、手取りは900円違います。

しかも、買う人の決済手段は、売る側が選べません。
携帯キャリア決済を使う人が多い読者層なら、カード前提で見積もった手取りより少なくなります。
定期購読マガジンは、利用料が20%と整理されています。同じ計算だと、カード決済で手数料2,400円、キャリア決済で3,200円です。
では、BrainとTipsはどうでしょうか。
Tipsの販売手数料は、公式の利用規約に売上の14%(税込)と書かれています。規約を読んだ範囲では、購入者の決済手段で率が変わる記載は見つかりませんでした。
Brainは、販売手数料12%と整理されています。決済手段ごとの違いまでは、確認できていません(未確認)。
つまり、決済手段で手取りが動くかどうかは、売り場ごとに違います。売る前に、公式の案内で確かめる点です。
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② 出金の固定費は、売上が小さいほど重い
売上から引かれる手数料には、率で決まるものと、金額で決まるものがあります。
金額で決まるのが、出金(売上を口座に振り込んでもらうこと)のたびにかかる振込手数料です。
- note:出金のたび270円(公開情報の整理。税の扱いは未確認)
- Brain:出金のたび250円(税抜)。税込は、消費税10%として当ブログで換算すると275円
- Tips:通常会員は550円(税込)、プラス会員は330円(税込)。公式の利用規約より
この額を、売上3,000円・5,000円・10,000円・30,000円で出金した場合の割合にしました。
| 1回の出金額(売上) | note(270円) | Brain(275円) | Tips通常(550円) | Tipsプラス(330円) |
|---|---|---|---|---|
| 3,000円 | 9.0% | 9.2% | 出金できない | 出金できない |
| 5,000円 | 5.4% | 5.5% | 11.0% | 6.6% |
| 10,000円 | 2.7% | 2.8% | 5.5% | 3.3% |
| 30,000円 | 0.9% | 0.9% | 1.8% | 1.1% |
計算式は、固定の手数料÷出金額です。たとえば、Tips通常会員で5,000円なら、550÷5,000=11.0%です。
Tipsの「出金できない」は、公式の利用規約で、出金申請は売上代金5,000円以上の場合だけ、と決まっているためです。
この割合は、販売手数料(率で引かれる分)とは別に、さらに引かれます。
実際の手取りは、こうなります。noteはカード決済、販売手数料は14.5%(5%と10%を合わせた額)で計算しました。
| 1回の出金額(売上) | note | Brain(12%) | Tips通常(14%) | Tipsプラス(14%) |
|---|---|---|---|---|
| 3,000円 | 2,295円(76.5%) | 2,365円(78.8%) | 出金できない | 出金できない |
| 5,000円 | 4,005円(80.1%) | 4,125円(82.5%) | 3,750円(75.0%) | 3,970円(79.4%) |
| 10,000円 | 8,280円(82.8%) | 8,525円(85.2%) | 8,050円(80.5%) | 8,270円(82.7%) |
| 30,000円 | 25,380円(84.6%) | 26,125円(87.1%) | 25,250円(84.2%) | 25,470円(84.9%) |
※括弧内は、売上に対する手取りの割合。Tipsは、金融機関の振込手数料(規約では別に差し引かれる)を含みません。金額は規約に書かれておらず、未確認です。Brainは275円(税込換算)で計算しました。

見てほしいのは、同じ売り場の中での差です。
noteは、30,000円で出金すれば手取りは84.6%ですが、3,000円で出金すると76.5%まで下がります。出金のしかた次第で、8ポイント近く変わります。
対策はシンプルです。少額のたびに出金せず、まとめて出金します。
月に2回出金すれば、固定費も2回分かかります。出金の回数は、手数料のうちで、自分で動かせる数少ない部分です。
Tipsのプラス会員は、いつ得になる?
Tipsのプラス会員は、月額500円(税込)です。出金1回あたりの振込手数料が、550円から330円へ、220円安くなります。
500円÷220円は約2.3なので、月に3回以上出金しないと、月額の元が取れません。
月1回の出金なら、通常会員は550円、プラス会員は330円+月額500円=830円です。プラス会員のほうが、280円高くなります。
プラス会員には、ほかの特典もあります。この計算は、出金の手数料だけを見た場合の話です。
③ 出金できるまでの日数と、審査
✓ 売れても、すぐ現金にはなりません
✓ Tipsは、通常会員で出金申請から20営業日後に振り込み
✓ Brainは、販売から30日以上たってから出金できると整理されています
売れた日と、お金が口座に届く日は、別の日です。
この間隔は、売り場によって大きく違います。
- Tips(公式の利用規約):通常会員は、出金申請日から20営業日後。プラス会員は、初回が20営業日後、2回目以降は10営業日後
- Brain(2026年10月時点の公開情報):売上は販売から30日以上たってから出金できる。記事は、販売の前に審査がある
- note:出金の日数・条件は、確認できていません(未確認)
20営業日は、土日を除いて、およそ1か月です。
つまり、記事が売れてから現金になるまで、1〜2か月かかることもあります。
副業を始めたばかりの人は、この時間差で、広告や外注に使うお金が回らなくなりがちです。売った分を、すぐ次に使う前提は置かないほうが安全です。
審査も見落としやすい点です。Brainの記事は、販売前に審査があると整理されています。審査に通るまで、売り始められません。
Tipsには、売上の保留もあります。不正の疑いや、チャージバック(買った人がカード会社に支払いの取り消しを求めること)があると、出金が止まることがあります。
売るもの自体は、規約に沿って作るのが前提です。Tipsの規約には、必ず儲かるといった、利用者に誤解を与える表現の禁止も書かれています。
④ 紹介報酬を付けると、取り分が減る
Brainには、買った人が記事を紹介して、報酬を受け取れる紹介機能があると整理されています。
報酬率は、販売者が決めます。
10,000円の記事で、紹介報酬を20%にした場合を計算します。
| 売れ方 | 引かれる分 | 手取り(出金前) |
|---|---|---|
| 自分で売れた | 販売手数料12%=1,200円 | 8,800円 |
| 紹介経由で売れた | 12%+紹介報酬20%=3,200円 | 6,800円(68%) |
※2026年10月時点の公開情報にもとづく、当ブログの計算です。
ここで考えたいのは、紹介経由の1件は、そもそも自分では売れなかった1件かもしれない、という点です。
紹介報酬がなければ、売上は0円だった。そう考えれば、6,800円は丸ごと増えた分です。
反対に、もともと自分の読者が買ってくれる記事に、高い報酬率を付けると、手取りだけが減ります。
報酬率を決める前に、紹介で来る人が自分の読者と重なるかを考えます。これは、手数料の表には出てこない判断です。
Tipsにも、紹介者にかかわる項目が、規約にあります。ただ、報酬の決まり方までは確認できていません(未確認)。使う前に、公式の案内を読んでください。
⑤ 手数料に、集客の費用は入っているか
✓ 手数料が安くても、買う人が来なければ、手取りは0円です
✓ 買う人を連れてくる費用は、手数料とは別にかかることがあります
手数料の安さだけで売り場を決めると、見落とすことがあります。
それは、買う人を、誰が連れてくるのかです。
売り場の中で、記事が見つけてもらえる仕組みがあれば、手数料の一部は、集客の費用だと考えられます。
仕組みが弱い売り場では、自分のSNSやブログで、買う人を集めることになります。
この場合、手数料の外で、時間や広告のお金がかかります。
比べるときは、次の3つを、自分の状況に当てはめてください。
- すでに、自分の読者(フォロワー、メルマガ、LINE)がいるか
- 売り場の中で、知らない人にも記事が見つかる仕組みがあるか(売り場ごとに公式の案内で確認)
- 紹介機能など、ほかの人が広めてくれる仕組みがあるか
読者がまだいない段階なら、集客の仕組みが付いた売り場の手数料は、割高とは言い切れません。
反対に、すでに読者がいるなら、率の低さの意味が大きくなります。
どちらが得かは、売る人の状況で変わります。このブログは、特定のサービスをすすめません。判断の材料だけを渡します。
集客の部分は、手数料とは別の勉強が要ります。テスト販売のやり方は、テスト販売のやり方|作り込む前に売れるか確かめる方法が参考になります。
同じ10,000円で並べると、見え方が変わる
ここまでの5点を、代表例の数字にまとめます。
| 10,000円の記事を1件売って1回出金 | 販売手数料 | 出金の固定費 | 手取り |
|---|---|---|---|
| note(カード決済) | 1,450円 | 270円 | 8,280円 |
| note(携帯キャリア決済) | 2,350円 | 270円 | 7,380円 |
| Brain(自分で売れた) | 1,200円 | 275円(税込換算) | 8,525円 |
| Brain(紹介報酬20%で売れた) | 3,200円 | 275円(税込換算) | 6,525円 |
| Tips(通常会員) | 1,400円 | 550円 | 8,050円 |
※Tipsは、金融機関の振込手数料(規約では別に差し引かれる、金額は未確認)を含みません。note・Brainは2026年10月時点の公開情報にもとづく整理です。
1行ずつ見ると、率の順番と、手取りの順番が、必ずしも一致しないことが分かります。
noteのキャリア決済は、率で見れば高く、固定費の270円も加わります。同じnoteでも、カードとの差は900円です。
ここで言えるのは、どれが一番という話ではありません。
あなたの売り方(売る金額、出金の回数、紹介を使うか、買う人がどう払うか)に当てはめて、自分の数字を出すことが大事です。
売る前の一手:自分用の計算と、確認先
計算のやり方は、3行です。
- 売りたい金額を決める(例:5,000円)
- 販売手数料を引く(noteなら決済手段ごとの式、Brainは12%、Tipsは14%)
- 出金の固定費を引く(月に何回出金するかを掛ける)
この3行を、売り場ごとにやります。その上で、③の日数と④の紹介、⑤の集客を、自分の状況に当てはめます。
価格をいくらにするかは、また別の問題です。ひとり事業の値付け|安売りから抜ける単価3段階も、あわせて読んでみてください。
売るもの自体がまだ決まっていない人は、実績ゼロから売れるコンテンツの作り方|経験を商品に変えるが先です。
売る前に、公式で確かめる場所
手数料は、変わることがあります。売る前に、次の公式ページで、最新の内容を確認してください。
- note:noteヘルプセンター(コンテンツ販売の手数料)
- Tips:Tips 利用規約(この記事の数字は、2026年9月30日改定の規約で確認)
- Brain:Brain 公式サイト(手数料・出金・審査は、公式の案内で確認)
手数料は変わることがあります。売る前に、必ず公式の案内ページで確かめてください。
売ったあとにも、確認が2つあります
1つ目は、税金です。会社員で給与をもらう1か所だけの人は、副業などの所得が年20万円を超えると、確定申告が必要になります。所得とは、収入から経費を引いた額です。出典:国税庁 タックスアンサー No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人。
手数料をどう扱うかなど、細かい点は、国税庁や税務署、税理士に確認してください。
2つ目は、書き方です。売り出す文章に、実際より大きく見せる表現や、事実と違う内容を書くと、景品表示法で問題になることがあります。「必ず儲かる」のような書き方は避けます。出典:消費者庁 景品表示法。
手数料の計算は、売る前の準備の、ほんの入口です。それでも、ここを5分かけて確かめておくと、売れたあとの「思ったより残らない」を減らせます。
参加無料 ・ 7日間プログラム
7日間 あなたの勝ちパターン発見クエスト
何を、どこで、どう売るか。売り場を選ぶ前に、自分に合う戦い方を7日間で整理します。
✓ 自分に合う勝ちパターンが分かる
✓ 最初の接点づくり(集客)の入口が決まる
✓ 7日後の、次にやることがはっきりする
この記事を書いた人
錬金王|ソロモンワールド創始者
4社創業・2社の株式売却・3事業のM&A売却を経験した連続起業家。副業・投資の「数字のからくり」を種明かしし、煽りに振り回されない判断軸を発信しています。これまで2,000人を超える人とつながり、再現できる勝ち筋づくりを一緒に探ってきました。
よくある質問
noteの手数料は、結局いくら引かれますか?
2026年10月時点の公開情報では、有料記事は、買う人の決済手段ごとの事務手数料(5〜15%)がかかります。さらに、残りの額へ10%の利用料が掛かります。10,000円の記事なら、カード決済で1,450円、携帯キャリア決済で2,350円です。出金のときは、別に270円が引かれると整理されています。最新は公式のヘルプで確認してください。
携帯キャリア決済だと、手取りはどれくらい減りますか?
noteの有料記事(10,000円)で比べると、カード決済より900円少なくなります。カードは手取り8,550円、キャリア決済は7,650円です。買う人の決済手段は、売る側が選べません。
Tipsのプラス会員は、得ですか?
出金の手数料だけで見ると、月に3回以上出金する人なら得です。プラス会員は月額500円で、出金1回の振込手数料が550円から330円へ、220円安くなります。月に1回の出金なら、通常会員のほうが安く済みます(公式の利用規約にもとづく計算)。
売上が少ないと、出金手数料は損ですか?
割合で見ると、重くなります。売上5,000円で出金すると、固定費の割合は、noteが5.4%、Brainが5.5%、Tips通常会員が11.0%です。少額のたびに出金せず、まとめて出金するほうが、割合を小さくできます。Tipsは、売上5,000円以上から出金できます。
Brainで紹介報酬を付けると、取り分はどうなりますか?
2026年10月時点の公開情報では、紹介報酬20%の記事が紹介経由で売れると、販売手数料12%と合わせて32%が引かれます。取り分は68%です。10,000円なら6,800円です。紹介がなければ売れなかった1件なら、その分は増えた売上です。
副業で記事を売ったら、確定申告は必要ですか?
会社員で給与をもらう1か所だけの人は、副業などの所得が年20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。所得とは、収入から経費を引いた額です。国税庁のタックスアンサーNo.1900で確認できます。細かい扱いは、税務署や税理士に確認してください。


