「ターゲットを絞ったほうがいいのは分かるけど、どう絞ればいいのか分からない…」。
副業でもひとり事業でも、発信を始めた人がまずつまずくのが、ここです。
絞ると、お客さんが減りそうで怖い。
できるだけ多くの人に届けたいから、つい「みんなに向けて」書いてしまう。
でも、書けば書くほど反応は薄くなっていく。
ここで多くの人は「自分の文章力が足りないせいだ」と落ち込みます。
でも、原因は文章力でもセンスでもありません。
ほとんどが「広げすぎて、誰にも刺さらなくなっているだけ」です。
今日はそれを、誰でも知っている「投網(とあみ)」と「銛(もり)」で種明かししていきます。
先に結論:ターゲットを広げるほど、言葉は薄まって誰にも刺さらなくなります。絞る=客を捨てることではなく、たった1人に深く刺すための技術です。
刺さる絞り方は「①誰の何の悩みか1人決める →②その人の言葉で書く →③反応を見て微修正する」の3ステップ。
1人に刺さる言葉は、似た悩みを持つ大勢にも届きます。
✓ なぜ「みんなに向けて書く人」ほど誰にも刺さらないのか
✓ ターゲットを絞れない「3つの恐怖」の正体
✓ たった1人から始める「刺さる絞り方3ステップ」
✓ 絞ったのに客が減らない、むしろ広がるカラクリ
なぜ広げるほど誰にも刺さらないのか
ターゲットを絞ることは、たった1人に深く刺して、そこから広げるための技術です。
まず、いちばん根っこにある思い込みをほどきます。
「絞ると、お客さんが減る。だから広く書いたほうが得」。
これは、ほぼ逆です。
広く書く人は、たしかに「たくさんの人に届きそう」な気がします。
でも、みんなに合わせようとするほど、言葉はどんどん当たり障りのないものになります。
あれもこれもと盛り込むほど、一つひとつの言葉が薄まって、刺さらなくなるんです。
ここで思い出してほしいのが、広い海に投げる投網です。
投網は、広い範囲にバサッと網を投げます。
一見たくさん獲れそうですが、網の目は粗くて、狙った大物はスルッと抜けていきます。
結局、欲しかった魚は獲れない。
「みんなに向けて」書くのも、これと同じ状態です。
そして、もうひとつの比喩が「銛(もり)」です。
銛は、たった1匹に狙いを定めて、一点を突きます。
狙いを絞るぶん、ちゃんと突き刺さる。
発信も同じで、狙いを1人に絞った言葉ほど、深く刺さるんです。
「1人に刺さる言葉」は、なぜ大勢に届くのか
ここが、この記事のいちばんの逆張りポイントです。
多くの人は「1人に向けて書く=1人にしか届かない」と思っています。
でも実際は、その逆です。
たった1人の悩みに深く刺さる言葉は、同じ悩みを持つ大勢にも届きます。
これは、このブログで稼ぐ力を5つに分けて考えるうちの、「集める力」の話でもあります。
集める力とは、自分の発信に「この人だ!」と思ってもらって、人を引き寄せる力のこと。
ここを勘違いして「集める=とにかく広く声をかける」だと思うと、すぐに薄まります。
良い集め方は、広くばらまくことではありません。
狙う相手を1人に絞って、その人の心に深く刺すこと。
そうやって、「自分のことだ」と感じた人が集まってくるんです。
そもそも、なぜSNSで発信しても人が集まらないのかは、SNSで集客できない人の共通点でも種明かししています。

ターゲットを絞れない3つの恐怖
①客を減らす怖さ
②選ぶ怖さ
③飽きられる怖さ
この3つのどれかにハマると、怖くて広げてしまい、結局誰にも刺さらなくなります。
絞れない人を見ていくと、止まる理由はだいたい3つに絞られます。
1つずつ、種明かしします。
恐怖1:客を減らす怖さ
いちばん多いのが、これです。
「ターゲットを絞ったら、それ以外の人が来なくなる」。
この不安が頭をよぎると、もう「みんなに向けて」書いてしまいます。
でも、よく考えてみてください。
みんなに向けた薄い言葉は、そもそも誰の目にも止まりません。
「全員に届けようとした結果、1人にも届かない」ほうが、よっぽど客を減らしています。
これは「機会を逃したくない」という気持ちを突かれて、自分から武器を鈍らせている状態です。広げたつもりが、誰にも刺さらない入口になります。
恐怖2:選ぶ怖さ
2つめは、いちばん根深い思い込みです。
「1人に絞るなんて、決められない」。
誰を狙うか選ぶこと自体が怖くて、決断を先延ばしにしてしまう。
でも、選ばないことは「選ばない」という選択をしているのと同じです。
決まらないまま発信を続けても、相手がぼやけたままなので、いつまでも言葉が定まりません。
そして、選ぶのが怖い本当の理由は「間違えたくない」だったりします。
でも、最初に選んだ相手は、あとからいくらでも変えられます。
選ぶのは「結婚」ではなく「最初の一歩を決めるだけ」なんです。
恐怖3:飽きられる怖さ
3つめは、見落とされがちな落とし穴です。
「同じ相手にずっと同じことを言っていたら、飽きられるんじゃないか」。
この怖さから、わざと話題をあちこちに広げてしまう。
でも、相手が1人に定まっていれば、語る角度はいくらでもあります。
同じ「副業初心者」でも、始め方・続け方・つまずき方と、悩みは尽きません。
軸がブレるのと、角度を変えるのは、まったく別のことなんです。
飽きられるのが怖くて軸ごと変えると、かえって「結局、何の人なの?」と思われて離れられます。

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刺さる絞り方3ステップ
絞れない3つの恐怖に、1つずつ手当てが対応しています。
むずかしいことは何もありません。

✓ ステップ1:誰の何の悩みか1人決める → みんなではなく、たった1人の顔を思い浮かべる
✓ ステップ2:その人の言葉で書く → 自分の専門用語ではなく、その人が使う言葉に翻訳する
✓ ステップ3:反応を見て微修正する → 刺さった言葉を残し、外した言葉を捨てていく
ステップ1:「誰の何の悩み」か1人決める
まず、たった1人の顔を思い浮かべます。
これがいわゆる「ペルソナ」、つまり狙うお客さんを1人の人物として具体的に決めることです。
「30代の会社員」みたいなざっくりした括りではダメです。
「残業続きで、副業を始めたいけど何から手をつけていいか分からない、35歳の会社員」。
このくらい、1人の人として顔が浮かぶまで絞ります。
いちばん簡単なのは、過去の自分を選ぶことです。
昔の自分が何に悩んでいたかは、誰よりもよく分かっているからです。
ステップ2:「その人の言葉」で書く
次に、決めた1人が実際に使う言葉で書きます。
ここで多くの人が、自分の業界の専門用語で書いてしまいます。
でも相手は、その言葉を知りません。
「見込み客の獲得」ではなく「お客さんの集め方」。
「資金繰りを回す」ではなく「お金が手元に残るようにする」。
相手が検索するとき、相談するときに口から出す言葉を、そのまま使う。
これだけで「あ、自分のことだ」と感じてもらえます。
ステップ3:反応を見て「微修正」する
最後に、出した反応を見ながら少しずつ直します。
最初に決めた1人が、ぴったり合っているとは限りません。
でも、それでいいんです。
「この言葉は反応が来た」「この話題は刺さらなかった」。
その手応えを見て、刺さった言葉を残し、外した言葉を捨てていく。
こうやって、机の上で完璧に決めるのではなく、反応で少しずつ研いでいきます。
×(広すぎる狙い):「副業で稼ぎたいすべての人へ」
○(1人に絞る):「残業続きで時間がない会社員が、朝の30分だけで始められる副業」
→ 同じ悩みを持つ人が「これ、自分のことだ」と集まってくる
絞ったのに客が減らない、むしろ広がるカラクリ
「でも、本当に絞って客が減らないの?」。
ここがいちばん不安なところだと思うので、種明かしします。
カギは、人が動くときの心理にあります。
人は「みんなへ」と言われると、自分ごとに感じません。
でも「あなたへ」と名指しされると、つい振り向きます。
1人に絞った言葉は、まさにこの「あなたへ」になります。
そして、その悩みを持つ人は世の中に1人ではありません。
同じ悩みを持つ人が、次々と「これ、自分のことだ」と反応していく。
狙いは1人でも、届く範囲は勝手に広がっていくんです。
これは、実際にやってみるとよく分かります。
2,000人を超える主催コミュニティを運営してきて、はっきり見えたことがあります。
伸びる発信ほど、狙う相手がくっきり1人に絞られている、ということです。
逆に「みんなに向けて」書いている人ほど、反応が伸び悩んでいました。
絞った言葉が刺さると、次はプロフィールを見て「この人をフォローしよう」と思ってもらえます。
ところが、ここでもう一歩つまずく人が多いです。
その手前のプロフィールでこぼしてしまう原因は、SNSプロフィールでフォローされない理由でくわしく書いています。
集める力:絞ることは「捨てる」ではなく「選ぶ」
絞ることの正体は、結局これです。
客を捨てることではなく、狙う相手を選ぶこと。
あなたの時間も言葉も、無限ではありません。
限りある力を、いちばん刺さる1人に集中させる。
そのために、ほかをいったん横に置く。
これは客を捨てる冷たさではなく、本気で届けたい人に全力を注ぐ技術です。
ここで効くのが、人は「自分のことを分かってくれる人」に引き寄せられる、という性質です。
みんなに当たり障りなく語る人より、たった1人の悩みを言い当てる人のほうが、結局たくさんの人に選ばれます。
広げて誰にも刺さらない側から、絞って深く刺す側へ。
この一歩で、あなたの発信は「その他大勢」から「この人だ」に変わります。
そもそも、自分がどんな相手を狙うと強いのか分からない人もいます。
その場合は、副業適性3軸診断で自分の強みの方向を整理してから絞ると、相手が決めやすくなります。
狙う1人がくっきりすれば、発信も商品作りも、ぐっと迷わなくなります。
よくある質問(FAQ)
ターゲットを絞ると、本当に客が減りませんか?
むしろ増えることが多いです。
1人に深く刺さった言葉は、同じ悩みを持つ大勢にも「自分のことだ」と届きます。みんなに向けた薄い言葉のほうが、誰の目にも止まらず、結果として客を減らしています。
狙う1人は、どうやって決めればいいですか?
いちばん簡単なのは、過去の自分を選ぶことです。
昔の自分が何に悩んでいたかは誰よりも分かっているので、言葉も自然に出てきます。身近に「この人の役に立ちたい」と思える相手がいれば、その人でも構いません。
最初に決めたターゲットが、間違っていたらどうしますか?
あとから変えて大丈夫です。
最初の1人は「結婚相手」ではなく「最初の一歩」にすぎません。反応を見て、刺さらなければ少しずつずらしていく。完璧に当てるより、動きながら直すほうが早いです。
絞りすぎると、話すネタが尽きませんか?
相手が定まっていれば、語る角度はいくらでもあります。
同じ相手でも、始め方・続け方・つまずき方と悩みは尽きません。軸ごと変えるのと、角度を変えるのは別のことです。軸を保ったまま角度を変えれば、ネタは尽きません。
BtoB(企業向け)でも、1人に絞る考え方は使えますか?
使えます。
企業相手でも、最後に読むのは1人の担当者です。「どんな立場で、何に困っている担当者か」を1人決めて、その人の言葉で書けば、企業向けでも刺さります。
狙いが絞れている人と、広げて誰にも刺さらない人。
その差は、才能でもセンスでもなく「狙いの絞り方」でした。
誰の何の悩みか、1人決める。
その人の言葉で書く。
反応を見て、微修正する。
この3つを使うだけで、客を捨てずに1人へ深く刺せます。
今日この記事を閉じたら、まずやることは1つだけ。
あなたの発信を読んでほしい人を、たった1人、名前か顔が浮かぶまで具体的に書き出してみてください。
その1人が決まった瞬間から、あなたの言葉は「みんな向けの薄い言葉」から「あなたへの刺さる言葉」に変わります。
この記事を書いた人 錬金王|ソロモンワールド創始者/資本主義ゲーム『攻略』探求家
複数事業の立ち上げと売却、アフィリエイトやコンテンツ販売などを経て、「副業・ひとり事業が続かない・伸びないのは努力ではなく設計の問題」と考えています。
いまは会社員・フリーランス・主婦・小規模事業者へ、AIエージェントで仕組み化する「挫折しないストック型収入」の作り方を発信中。


