「相談に乗ります」と書いて出したのに、申し込みが1件も来ない。スキルも経験もあるはずなのに、反応がない。
先に結論:無形サービス(形のないサービス)の商品化とは、名前・範囲・期限の3つを決めて、相手が中身を想像できる形にすることです。申し込みが来ない原因は、実力不足ではなく、何が手に入るかが見えていないことにある場合が多いです。
✓ スキルがあっても無形サービスが売れにくい理由
✓ 売れない「3つのつまずき」
✓ 形のないものを売れる箱に入れる「3要素」
✓ 今日からできる、サービスを商品にする4ステップ
無形サービスが売れない理由は?スキルより「形が見えるか」
水は価値のあるものですが、水道から手ですくった水にお金を払う人はいません。ペットボトルに入れて「名前・量・賞味期限」を書くと、売り物として扱われます。無形のサービスも同じで、知識や経験という「水」は、箱に入れて名前と中身を書くと、買う人が判断できるようになります。
スキルが高い人ほど、自分にとって当たり前になりすぎて、何が手に入るのかを言葉にしにくいことがあります。
「商品化」とは何をすることか
頭の中にある形のないスキルを、相手が見て分かる「箱」の形に変えることです。大げさなことではありません。
箱に入れないままだと、いいものを持っていても「無料の相談」で終わりやすくなります。商品づくり全体の考え方は第3章「商品づくり」にまとめています。
無形サービスが売れない3つの理由
理由1:中身が見えない
「相談に乗ります」「サポートします」は、本人にとっては親切な言葉でも、何が手に入るのか想像しにくい言葉です。ラベルのない瓶は、中身が分からないので手に取りにくいのと同じです。
理由2:値段が比べられない
人は何かを買うとき、「高いか安いか」を比べて考えます。でも「相談に乗ります」には、比べる物差しがありません。
- 1回いくらか
- 何回付くのか
- どこまでやってくれるのか
これが分からないと、相手は判断できません。無料から高単価への値段の階段は、ひとり事業の商品設計|無料から高単価への階段の作り方で整理しています。
理由3:終わりが見えなくて不安
「いつまで続くのか」「いくらかかるのか」が分からないと、相手は不安を感じます。いいサービスでも、不安が勝つと申し込みボタンの前で止まってしまいます。
無形サービスを商品にする3要素(名前・範囲・期限)
✓ 名前:何のサービスかを一言で言い切る
✓ 範囲:どこからどこまで・含むものと含まないもの
✓ 期限:いつまでに・何回・どのくらいの期間か
要素1:名前 = 何のサービスか一言で言い切る
「相談に乗ります」をやめて、何が手に入るかを一言で言い切ります。たとえば「副業の始め方を一緒に決める30日コース」。これだけで、相手は中身を想像しやすくなります。
要素2:範囲 = どこからどこまでかを線引きする
含むものと含まないものに線を引きます。
- 面談は月2回まで
- チャット相談は回数無制限
- 資料作りは含まない
何が手に入って何が手に入らないかが分かると、相手の期待と不安が整理されます。自分の負担を守ることにもなります。
要素3:期限 = いつまでに何回かを決める
「30日間」「全4回」「3ヶ月間」のように、終わりを決めます。終わりが見えると、相手は申し込みやすくなります。サブスク(毎月払う形)でも、「月ごとにいつでも止められる」と書いてあれば、それも期限の一つです。
×(裸):「副業の相談、乗ります」
○(箱):「30日伴走コース|月2回の面談+チャット相談つき」
今日からできる「無形を商品にする」4ステップ
ステップ1:誰の悩みかを決める
「副業を始めたいけど何からやればいいか分からない人」くらいで十分です。相手を絞るほど、名前も範囲も決めやすくなります。
ステップ2:サービスに名前をつける
手に入るものを一言で言い切る名前にします。かっこよさより、分かりやすさを優先してください。
ステップ3:範囲を線引きする
「面談2回/チャット相談つき/資料作りは別料金」のように、具体的に書き出します。中身の組み立て方は売れる商品の作り方|最初の一品を組み立てる手順も参考になります。
ステップ4:期限をつけて値段を決める
「30日間で○円」のように、期限と値段をセットで書きます。
よくある質問(FAQ)
まだスキルに自信がないのですが、商品にしていいですか?
相手の悩みを1つ解決できるなら、商品にできます。箱に入れて出してみると、自分の強みも見えてきます。
「相談に乗ります」のままでは、売れにくいですか?
売れにくくなる傾向があります。中身・値段・終わりが見えないと、相手は申し込みの判断がしにくいためです。名前・範囲・期限をつけると、判断しやすくなります。
コンサルのメニューは、どう作ればいいですか?
無形サービスと同じです。「誰の・どんな悩みを・何回・いつまでに解決するか」を一言で言い切り、含むものと含まないものを線引きします。
値段はどうやって決めればいいですか?
最初は反応を見ながら決めて大丈夫です。箱に入れて出してみて、申し込みの様子を見ながら直していきます。
サブスク型と買い切り型、どちらがいいですか?
どちらでも商品になります。大事なのは「終わりが見えるか」です。サブスクなら「いつでも止められる」、買い切りなら「全4回」と書きます。
形のないサービスに、高い値段をつけてもいいですか?
値段は、中身の量だけでなく、相手の悩みがどれだけ解決するかを踏まえて考えます。価値が見える形にできていれば、無形でも高めの値付けは検討できます。ただし、反応を見ながら調整してください。
今日この記事を閉じたら、まずやることは1つ。いま「相談に乗ります」で止まっているサービスに、名前を1つつけてみてください。


